現在、中国は製品や生産要素の流動型開放から規則などの制度型開放に移行する新たな段階に入っています。山東省は対外開放の「新高地」の構築に取り組み、主に制度革新の強化や制度の改善が行われ、開放型経済新体制の「モデル区」及び「新高地」になることを目指しています。

大胆なイノベーション・実行・自主的改善が激励されているため、国際投資、貿易規制に沿った制度システムの形成は加速しています。山東省は、「対外開放新高地の深化改革に関する意見」（以下は「意見」）を提唱し、高水準のオープン型プラットフォームの構築を加速させ、対外協力で新メカニズムを模索し、国際的なビジネス環境づくりに傾注し、パイロットプラットフォームの構築に力を入れていきます。

「先遣隊」の役割を果たし

現在、山東省は高水準で中国（山東）自由貿易試験区を構築しており、今年各エリアでは全国で再現・促進できる3つ以上の試験区エクスペリエンスを形成することを確保しています。また、2022年まで112の試験区タスクを基本的に完了させ、「アップグレードバージョン」が形成できるよう取り組んでいきます。

対外協力した上、新メカニズムを探り

世界的な科学技術革命と産業変革に再び直面している山東省は、より生産要素リソースを広範囲で集め、グローバルな産業チェーン・イノベーションチェーン・バリューチェーンへとより深く統合する必要があります。そのため、山東省は対外協力の新メカニズムを模索しようとしています。

世界一流のビジネス環境づくり

開放の制度・管理の優位性を創出するには、世界一流のビジネス環境を構築しなければなりません。今年、山東省はビジネス環境の最適化に関する意見18件をまとめ、無差別な「一窓受理（1つの窓口で業務対応）」を全面的に推進してきています。また、企業の需要に基づく「接訴即弁（企業の需要が分かり次第、すぐに対応する）」プラットフォームも稼働し、20の業界において「一業一証（1つの業界は1つの証明書）」試験が行われています

山東省は、より高いレベルの国際貿易「単一窓口」の構築を通じて、「越境でも非対面型業務対応」モデルなどの措置が講じられており、貿易自由化と投資円滑化を図っています。

山東省は、最先端の国際的なルールに応じて、投資・貿易の円滑化・自由化、およびビジネス環境の国際化・法治化に焦点を当てながら、開放の制度・管理上の優位性を形成させ、制度革新「新高地」の構築や世界一流のビジネス環境づくりに力を注いでいます。