最近、運輸省、国家鉄道局、中国民用航空局、国家郵政局、および中国国家鉄道グループ有限公司が共同で『近代的総合交通ハブ体系の「第14次5カ年」発展計画』(以下「ハブ計画」という)を発表した。「ハブ計画」には、「第14次5カ年計画」期間中に推進する20の世界的総合交通ハブ都市と80の全国的重要総合交通ハブ都市のリストを明確にしした。そのうち、山東省の合計5都市が入選され、青島は国際的総合交通ハブ都市に入選、済南、煙台、濰坊及び臨沂が全国的総合交通ハブ都市に入選されている。
2021年、山東省が発行した『山東省「第14次5カ年計画」総合交通運輸開発計画』は、「第14次5か年計画」期間中に山東省が青島と済南の2市を国際的総合交通ハブ都市に建設し、煙台、濰坊、臨沂、菏沢の4市を全国的総合交通ハブ都市に建設すると計画していた。計画内のほとんどの都市が今回の中国総合交通ハブ都市トップ100に入選されている。
なお、2018年に発行された「山東省総合交通網中長期開発計画(2018-2035)」では、すでに今回入選される交通ハブ都市の利点について分析をした。例としては、済南市は山東省の省都であり、環渤海経済圏と黄河中下流域の中心都市、山東半島の都市群の中核都市、立地上の利点が明らかなである。国際的なサービス機能を有し、山東省が国内外に向けて高品質発展を実現する中枢、そして内陸へ辿り着くポータルである。
青島市は、重要な全国的総合交通ハブ、国家沿岸中心都市、国際的な港湾都市である。「一帯一路」新ユーラシアラウンドブリッジ経済回廊の接点都市、海運協力戦略支点都市でもある。そして、国際的なサービス機能を備えた北東アジア国際輸送ハブ、太平洋西海岸の重要国際空港ハブでもある。
煙台市は山東、遼東半島、中国東北部、中国東部を結び、環渤海湾と東海岸工業地帯、北東アジアをつなぐ重要な交通ハブである。濰坊市は環渤海地域の重要な接点都市であり、山東半島と内陸部を結ぶ重要なハブ都市である。臨沂市は、重要な地域的総合交通ハブであり、国内の50の鉄道ハブ都市の1つで、商業およびロジスティクスセンターを有する近代的な産業貿易都市、山東省南部の外国為替の重要な接点都市であり、全国的な総合交通ハブに建設する基盤条件を備えている。
近年、山東省は総合交通ハブ都市の建設を中心に明確な目標一覧と開発の方向性を策定し、それに向かって着々と進めている。「第14次5か年計画」期間中の山東省における運輸業界の全体的開発目標では、山東省は2025年までに、安全・便利・効率的・エコ・経済的な近代化総合交通運輸体系を一部完成し、「黄河に沿いながら海に繋ぐ・世界をつなぐ」の二重サイクルの戦略の支点作用を発揮し、北東アジア、そして「一帯一路」の総合的交通ハブになれるように建設を加速させる予定。