昨年イギリスのエディンバラ大学大学を卒業した修士号取得者の張宇歌はこのほど、山東産業技術研究院(以下「産研院」と略称する)の人事部に入社した。張宇歌は、「産研院の新入社員は殆ど高レベルの青年人材です。皆さんはニューウェーブな構想に満ち溢れているだけでなく、技術サロンやフォーラムなどの活動を通じて先端ハイテクを交流することもでき、個人の成長には非常に有利です」と存分に語った。この数ヶ月で、張さんは胸いっぱいの熱情をもって産研院の為に名門大学の優秀な卒業生を多く募集した。
産業モデルチェンジという重要なプロジェクトを進めている中、山東省は青年人材チームづくりを重視しており、人材発展体制改革を継続的に深化させ、人材の誘致・育成・評価・インセンティブ・サービス・保障など諸方面を統合的に推進し、山東省に進出・定住した大学卒業生数は年々増加しており、「人材興魯」(人材によって山東省を興隆させる)戦略の効果が際立っている。
「現地採用」「域外採用」
4年間で採用した大学卒業生数200万人超
張宇歌の就職例は、何百万人もの優秀な大学卒業生が山東省に進出し、定住している縮図である。
関連データによると、2017年から2020年までの4年間で、山東省に進出・定住した大学卒業生数は年平均成長率8.83%増のベースで227.48万人に増加している。
「地道で誠実な」特質付きの「斉魯大地」(山東省の別称)は、同省の域内外からますます多くの大学卒業生を集めている。中国重汽集団(以下「同集団」と略称する)の人材募集マネージャーの段振興は、「山東省は農業大省であり、域内に沿海都市が一部あり、企業の将来性が有望視されており、住宅価格が受け入れられる価格帯にあり、取り巻く環境や個人キャリアアップなどの諸側面で幸福度指数が非常に高い」と紹介した。2019年に同集団への新入社員の半分近くは山東省域外からの卒業生であった。2021年、山東省の大学卒業直後に同省に直接残っている者や、山東省の様々な求人チャンネルを介して誘致した者を含む大学新卒者1400人が同集団に入社する見込みである。
関連情報によると、2021年、山東省は引き続き、大学新卒者の誘致力強化に向けた「山東―名門大学人材直行便」活動を実施する方針である。現時点まで、省・各市の共催下で人材誘致活動を147回を行い、履歴書投函数が計34824通で、15959人の内定意向が決まっている。「オンライン人材誘致」活動を行い、通年で「直行便インターネット採用活動」を展開している。2月から5月までは「インターネット採用特別会場」を重点的に開催し、5月から8月までは「大手企業実習特別会場」を重点的に開催し、100校超の双一流(世界一流大学・一流学科の略称)大学と重点メディアプラットフォームに420社以上の求人企業を推薦し、2万を超えた求人先職場の求人情報が満載され、「双一流」大学に人気がある。